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「聴くこと」は、意外と難しい

「ちゃんと話を聞いていたのに、なぜか誤解された」
「自分の気持ちを分かってもらえなかった」

そんな経験はありませんか?

日常会話では「聞く」ことは当たり前のように思えますが、実は私たちが行っているのは「聞いているようで聞いていない」ことが少なくありません。

人間関係がうまくいく人は、実は“聴く”力が高い人です。

この「聴く」力は、生まれつきのセンスではなく、意識とトレーニングで身につけられるスキルです。


「聞く」と「聴く」は違う

私たちが何気なく使っている「きく」という言葉には、実は意味の異なる3つの漢字があります。

コミュニケーションを良くするには、ただ音を「聞く」のではなく、相手の世界を理解しようとする「聴く」姿勢が重要です。


なぜ「聴くこと」は難しいのか?

私たちは多くの場面で、次のような“聴けない理由”に直面しています。

これらは誰しも陥りやすいパターンです。

大切なのは、「今、自分は“本当に聴けているか”」と気づくこと。
そして、相手の言葉に丁寧に耳を傾ける余裕を取り戻すことです。


アサーティブに「聴く」とは?

「アサーティブ」とは、自分も相手も大切にした表現の仕方を指します。

🔸 アサーションとは?

アサーション(assertion)は、「相手の意見を尊重しながら、自分の気持ちや考えも率直に伝えるスキル」です。
対人関係において、一方的に押し付けるのでもなく、我慢して飲み込むのでもない、バランスの取れた自己表現法といえます。

🔸 具体例

たとえば、同僚に「手伝ってほしい」とお願いされたとき:

このようにアサーションは、相手の要望を聴いた上で、自分の状況や思いも丁寧に伝える方法です。

🔸 人間関係にどう役立つのか?

つまり、“自分を守りながら、相手とも良い関係を築く”ことが可能になります。

認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店のカウンセリングでも、こうしたアサーションスキルの練習を実際に行い、日常の人間関係でどう活かすかを一緒に考えていきます。


「すぐに結論を求める」会話の落とし穴

現代のコミュニケーションは、「要点だけ教えて」「結論を早く」といった効率重視の会話に偏りがちです。

ですが、人の感情や迷いには、すぐに言葉にならない“揺れ”があるもの。

こうしたプロセスに共感しながら耳を傾けることで、相手との関係は格段に深まります。

会話とは、結論を急ぐものではなく、気持ちに寄り添うものでもあるのです。


「誤解は起きるもの」と考える

伝えたつもりのことが、うまく伝わらない。
これは誰にでも起こることです。

逆に言えば、「一度でわかってもらえるはず」という期待が高すぎるのかもしれません。

大切なのは、伝わらなかったときに「もう一度やってみよう」と思えること。

相手と気持ちをすり合わせる作業を、何度も繰り返すことで、関係はゆっくりと築かれていきます。


カウンセリングで「聴く力」を育てる

当センターのカウンセリングでは、会話の“聴き方”にも焦点を当てています。

こうしたお悩みをお持ちの方は、認知行動療法をベースにした対話的なカウンセリングで、“聴く力”を少しずつ育てていくことができます。

なお、「相手の気持ちをきちんと聴く」ための考え方については、平木典子氏の著書『相手の気持ちをきちんと〈聴く〉技術』(PHP研究所)でもわかりやすく紹介されています。カウンセリングでもこうした考え方を大切にしています。


よくあるご質問(Q&A)

Q. 自分の話ばかりしてしまいます。聴き上手になるには?
A. まずは「相手の話を要約して返す」練習から始めてみましょう。それだけでも、聴く姿勢がぐっと深まります。

Q. 愚痴を聴くと疲れてしまいます。どうしたら?
A. 受け止めすぎないことも大切です。「同じ気持ちだったんですね」と共感しながら、相手の気持ちをそのままにする工夫も学べます。

Q. 東京品川で対面カウンセリングを受けられますか?
A. はい。当センターでは、東京都品川区のカウンセリングルームにて対面対応を行っております。また、全国対応のオンラインカウンセリングも実施中です。


参考文献


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認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店

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