2025年08月12日
- 認知行動療法
東京品川で視線恐怖へのカウンセリング

~他人の視線や自分の視線への不安を軽くし、日常生活を取り戻すために~
はじめに
こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店です。
「人の視線が怖くて落ち着かない」「視線を合わせられない」「自分の視線で相手を不快にさせてしまう気がする」――こうした悩みを抱えている方は少なくありません。視線恐怖は、学校や職場だけでなく、買い物や外出といった日常生活にも大きな影響を及ぼすことがあります。
当センターでは、認知行動療法(CBT)の視点から、視線恐怖の背景やパターンを整理し、相談者の方と一緒に「実生活で使える解決方法」を見つけていきます。今回は、その具体的な進め方をご紹介します。
視線恐怖の2つのタイプ
視線恐怖には、大きく分けて次の2つのタイプがあります。
- 他者視線恐怖
他人から視線を向けられることで強い不安や緊張を感じるタイプです。赤面や発汗、心拍数の上昇などの身体症状を伴うことがあります。
例:「会議中に誰かが自分を見ていると感じて話せなくなる」 - 自己視線恐怖
自分の視線が相手を不快にさせるのではないかと過度に心配するタイプです。視線を逸らしすぎて不自然になり、人間関係に支障が出る場合もあります。
例:「人と話すときに視線が合わせられず、相手が嫌な思いをしているのではと考えてしまう」
どちらも本人にとっては深刻な苦痛を伴い、日常生活の幅を狭めてしまいます。
カウンセリングの進め方
1. 初回面接とケースフォーミュレーション
当センターでは、まず初回面接(50分)で詳しくお話を伺います。
症状の出方、きっかけとなる状況、感情や身体反応、考え方、行動パターンを整理し、「困りごとの構造(きっかけ → 感情・身体反応 → 考え → 行動 → 結果)」としてまとめます。
この構造をもとに**ケースフォーミュレーション(仮説立て)**を行い、相談者の方に合った介入方法を決めていきます。ここで選択肢として挙がるのが、認知面へのアプローチ、エクスポージャー(曝露)や行動実験、セルフコントロール回復などです。
カウンセリングの具体的な関わり方
1. 認知面へのアプローチ
解釈の再検討
「見られている=必ず悪く思われている」という自動的な思い込みを、事実に基づいて見直します。
例:「相手はたまたまこちらを見ただけ」「別のことを考えていた可能性もある」など、複数の可能性を想定する練習です。
メタ認知の向上
視線を感じた瞬間、自分の体や心の反応をその場で実況中継するように観察します。
「今、心臓が早くなってきた」「手に汗を感じる」などを言葉にすることで、不安や緊張に飲み込まれにくくなります。
2. 行動面へのアプローチ(エクスポージャー・行動実験)
エクスポージャー(段階的曝露)
大きな負担のある場面にいきなり挑むのではなく、負担の小さい場面から少しずつ慣れていきます。
例:
- 街中で数秒だけ目を合わせてみる
- 短時間の雑談に参加する
- 店員と一言だけ会話する
行動実験
「視線を感じると必ず笑われるはず」という予測を立て、その場で確かめます。
例:コンビニでレジの店員と数秒間目を合わせてから会計をし、予測と現実の違いを記録します。
3. セルフコントロールの回復
呼吸法の習得
不安で心拍数が上がったとき、ゆっくりとした腹式呼吸で自律神経を整えます。
マインドフルネス
「視線を浴びている」という状況を、そのまま受け止めて評価や判断を加えずにやり過ごします。
行動の幅を広げる
少しずつ苦手な場面を増やし、できることを広げます。
例:雑談の時間を数分ずつ延ばす。
Q&A
Q1. 視線恐怖は一度で治りますか?
A. 多くの場合、1回で劇的な変化は難しいです。少しずつ慣れるプロセスが重要です。
Q2. カウンセリングでは必ず人前での練習をしますか?
A. 相談者の希望や状況に合わせて進めるため、必ずしもすぐに行うわけではありません。
Q3. オンラインでも効果はありますか?
A. はい。場面設定や練習方法を工夫することで、オンラインでも十分対応可能です。
ご予約・お問い合わせ
認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店
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アクセス:JR山手線 五反田駅 徒歩5分
営業時間:10:00〜20:00(完全予約制)
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