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―親子で向き合う“心のしんどさ”に寄り添う場所―

「今朝もまた学校に行けなかった……」
その事実に、胸がぎゅっと締めつけられるような思いをされているお母さまやお父さまも多いのではないでしょうか。
そして同時に、「どうして行けないの?」「このままで大丈夫なの?」という心配が、不安や戸惑いをさらに深めていくことも少なくありません。

私たち認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店には、そうした思いを抱えた保護者の方からのご相談が日々寄せられています。特に、小学生・中学生のお子さまに見られる「母子分離不安」や「不登校」に関するご相談は、近年ますます増えています。

今回は、そうした親子の課題に寄り添う私たちの取り組みについて、お伝えしたいと思います。


◆「学校に行けない」というサインの背景にあるもの

子どもが「学校に行けない」とき、その背景にはさまざまな理由があります。
・朝になるとお腹が痛くなる
・涙が止まらなくなる
・「行きたい気持ちはあるのに、どうしても体が動かない」

その様子を目の前で見ている親御さんにとっては、非常につらい時間かもしれません。
けれども、これは“わがまま”ではなく、本人の中で「どうにもできないくらいのつらさ」がある状態なのです。

「母子分離不安」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、子どもが親御さんと離れることに対して強い不安を感じる状態を指します。
特に、環境の変化や成長過程の中で不安が大きくなりやすい小学生・中学生の時期に見られることが多く、登校へのハードルになっている場合があります。


◆“どうすればいいか”を考える前に、まず“何が起きているのか”を一緒に整理する

よくあるご質問の中に、「具体的にどうすれば登校できるようになりますか?」というものがあります。
そのお気持ちはとてもよくわかります。

ただ、私たちはすぐに「〇〇すれば良いですよ」とお伝えすることはありません。
なぜなら、一人一人、お子さんの感じている不安やしんどさはまったく違うからです。

例えば、

同じ「行けない」という状態であっても、その中身や背景は人それぞれ。
だからこそ、私たちはまず“その子にとって今何が起きているのか”を丁寧に一緒に整理することから始めます。

この「整理」は、表面的な出来事だけではなく、
「その子がどう感じているか」
「どんな状況でつらさが強くなるか」
「どんなことを考えているときに体が動かなくなるか」など、
気持ち・考え・行動のパターンを、親御さんやお子さんと一緒に紐解いていく作業です。


◆親だけが先に相談に来てくださっても大丈夫です

「本人はまだ抵抗があるようで……」
「カウンセリングに行くことに不安があるようです」

このような場合もご安心ください。
当センターでは、まずは保護者の方だけがご相談に来られることも多くあります
お子さんがどういう状態なのか、親としてどう関わっていけばよいのか、今後の可能性を整理することも、とても大切なステップのひとつです。

実際に、親御さんだけでのご相談から始まり、少しずつ本人の気持ちが整い、「行ってみようかな」と思えるようになることも多くあります。


◆「安心できる関係性」の中で一歩ずつ

私たちが大切にしているのは、
“安心して話せる”という土台の上で、一歩ずつ前に進むことです。

「何かを無理に変える」のではなく、
「今ある状態を一緒に整理し、少しずつできることを見つけていく」
そんな関わりを続けていく中で、結果的に登校がしやすくなったり、家族間の会話が増えたりすることがあります。

焦らず、比べず、否定せず。
お子さまのペースに合わせて、私たちカウンセラーが一緒に並走します。


◆最後に:このブログを読んでくださったあなたへ

「子どもが学校に行けない」
そのことで、責任を感じたり、周囲と比べて苦しくなったりしていませんか?

でも、私たちは知っています。
どんなにしんどい状況でも、相談を考えるという一歩はとても大きなものです。

もし、
「どうしていいかわからない」
「自分の対応が間違っている気がして不安」
そんな思いを抱えておられるなら、どうぞ一度お話を聞かせてください。

認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店は、親子の心のつながりを大切にしながら、一緒に歩いていく場所でありたいと考えています。


認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店

https://tokyo.cbt-mental.co.jp/

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