東京でカウンセリングをお探しの方の中で、「毎週通うのはスケジュール的に難しい」「今ある特定の悩みだけを整理したい」とお考えの方は少なくありません。 1回完結型で設計された「シングルセッションセラピー」は、時間を効率的に使い、その1回で意味のある変化を持ち帰ることを目的とした新しい選択肢です。 本記事では、品川区の当センターで提供しているシングルセッションセラピーの具体的な中身と、どのような変化が期待できるのかについて詳しく解説します。

こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店です。

本日のテーマは、近年ニーズが高まりつつある**「シングルセッションセラピー（Single Session Therapy）」**についてです。

「カウンセリングは長く通うもの」というイメージをお持ちの方も少なくないでしょう。しかし、お仕事や家事、育児で多忙な毎日を送る中で、定期的な来談時間を確保することにハードルを感じる方もいらっしゃいます。 そこで、私たちが提供しているのが、1回のセッションで「おみやげ（解決のヒント）」を持ち帰っていただくための専門的なアプローチ、シングルセッションセラピーです。

今回は、通常のカウンセリングとは異なるその特徴や実際の進め方について、じっくりとご紹介します。

シングルセッションセラピーとは何か？

シングルセッションセラピー（以下、SSI-CBT）とは、その名の通り「1回のセッションで完結すること」を前提とした心理的支援のアプローチです。

これは単に「時間がなくて1回で終わらせる」ということではありません。「セッションはそれ自体で完結している」というマインドセットを持ち、その1回の中でクライエントの皆様が「来てよかった」「少し前に進めそうだ」と感じられる成果（おみやげ）を提供することを目指して設計されています 。

従来のカウンセリングとの違い

通常、認知行動療法（CBT）などの心理的な支援では、時間をかけて信頼関係を築き、詳細なアセスメント（情報の聞き取り）を行い、段階的に問題に取り組んでいくプロセスを踏むことが一般的です。長年続いている慢性的な問題や、複雑に絡み合った課題に対しては、こうした継続的な支援が適している場面も少なくありません 。

一方で、シングルセッションセラピーは、「今、この瞬間」の行き詰まりに焦点を当てます。 長い時間をかけて生育歴や過去のすべてを掘り下げるのではなく、「今困っていること」に対して、どのようなリソース（強み）を使えば突破口が開けるかを探ります。 資料にもある通り、「最善よりも早めの提供」を重視し、クライエントが必要とするタイミングで、即効性のある支援を行うことが最大の特徴です 。

どのような悩みに向いているのか

シングルセッションセラピーは、すべての方に万能というわけではありませんが、以下のようなニーズをお持ちの方には、非常に適した選択肢となり得ます。

1. 特定の問題で「行き詰まり」を感じている方 全体的な人生の悩みというよりは、「この件についてどう決断すればいいか分からない」「AかBかで迷っている（ジレンマ）」といった、特定の焦点がある場合に力を発揮します 。
2. 時間を効率的に使いたい方 「とりあえず1回相談して、ヒントを得て、あとは自分でやってみたい」という自律的な方や、忙しくて定期的な通所が難しい方に選ばれています。
3. 「変化」のきっかけが欲しい方 問題解決のためにすでに色々なことを試してみたけれどもうまくいかない場合、専門家と一緒に「うまくいかない方法をやめ、利益を得られる別の方法」を探すことで、現状打破のきっかけをつかむことができます 。

逆に、長期間にわたって深い苦しみが続いている場合や、生活全体に支障が出ているような場合は、継続的な支援をご提案することも少なくありません。もちろん、どちらが良いか分からない場合は、最初のお申込み時にご相談いただくことも可能です。

東京品川店でのシングルセッションセラピーの進め方

当センター東京品川店では、限られた時間を最大限に活用するために、構造化されたプロセスでセッションを進めています。

1. 事前の質問票（プレセッション）

シングルセッションを成功させる鍵は、実は「会う前」にあります。 お申込みいただいた後、セッション当日までに「質問票」へのご記入をお願いしております。これは単なる事務的な手続きではありません。ご自身で質問票に向き合う時間が、すでに支援の一部となっているのです 。

具体的には、以下のようなことを伺います。

• いま、あなたが支援を求めている最も重要な困りごとは何ですか？
• セッションの終わりには、どのようなことを成し遂げていたいですか？
• この問題に対して、過去に少しでも役に立ったことは何ですか？
• あなたの強みは何ですか？

これらを事前に整理していただくことで、当日は挨拶もそこそこに、すぐに本題（核心）に入ることができます。「状況説明だけで時間が終わってしまった」という事態を防ぎ、最初の一瞬からセラピーを開始するための工夫です 。

2. セッション当日（対面またはオンライン）

当日のセッション（最大50分）では、カウンセラーが能動的に関わります。 ただお話を聴くだけでなく、一緒に黒板やホワイトボードを使って問題を整理したり（ABC分析など）、解決のためのアイデアを出し合ったりします 。

ここで大切にしているのが**「おみやげは1つでいい」という考え方です 。 あれもこれもと欲張って多くの解決策を持ち帰ろうとすると、結局どれも実行できずに終わってしまうことは少なくありません。 「これなら明日からできそうだ」「この視点はなかった」と思える意味のあるものを1つだけ**見つけ、それを持ち帰っていただくことに全力を注ぎます。

また、私たちのスタンスとして、あなたの「強み」や「価値観」を重視します。 新しいスキルを一から教え込む時間はシングルセッションにはありません。その代わり、あなたがこれまでの人生で培ってきたけれど、今は忘れてしまっている「対処する力」や「リソース」を再発見し、それを今の問題解決にどう活かすかを一緒に考えます 。

3. フォローアップ

セッション終了後、ご希望に応じてフォローアップを行うことがあります。 これは、セッションで決めた解決策を実際に試してみてどうだったか、その後の変化を確認するためのものです。 「やってみたら意外とスムーズにいった」「ここは難しかった」といったフィードバックをいただくことで、1回のセッションの効果を定着させます 。

よくあるご質問（Q&A）

ここでは、シングルセッションセラピーに関して、東京品川店によく寄せられる疑問にお答えします。

Q1. 本当に1回だけで問題が解決するのでしょうか？ A. すべての問題が魔法のように消えるわけではありませんが、「行き詰まり」を解消するきっかけになることは少なくありません。 私たちは「複雑な問題であっても、その解決策まで複雑であるとは限らない」という視点を持っています 。小さな変化（おみやげ）を持ち帰っていただき、それを日常で実践することで、ドミノ倒しのように良い変化が連鎖していくことを目指します。

Q2. 2回目をお願いすることはできないのですか？ A. もちろん可能です。 シングルセッションは「1回で完結すること」を目指しますが、それは「1回しか受けてはいけない」という意味ではありません。必要であれば、数ヶ月後にまた別のテーマでシングルセッションを利用されたり、継続的なカウンセリングに移行されたりする方もいらっしゃいます。 重要なのは「ダラダラと続けるのではなく、必要な時に必要な分だけ利用する」という主体的な使い方です。

Q3. どんな準備が必要ですか？ A. 事前にお送りする「質問票」へのご記入をお願いしています。 少し手間に感じられるかもしれませんが、ご自身の悩みを言語化する大切なプロセスですので、ぜひじっくりと取り組んでみてください。「書いているうちに、何が問題なのか少し分かってきた」とおっしゃる方も少なくありません。

おわりに

「誰かに相談したいけれど、大ごとにはしたくない」 「自分の力で乗り越えたいけれど、ちょっとだけヒントが欲しい」

そう感じているなら、シングルセッションセラピーはあなたにぴったりの選択肢かもしれません。 東京品川店では、あなたの「本来持っている力」を信じ、短時間でその力を引き出すお手伝いをさせていただきます。

1回だけの真剣勝負。その50分が、あなたの明日を少しだけ、でも確実に変える時間になるよう、私たちも全力で向き合います。 まずは、お気軽にお問い合わせください。

東京品川店のご案内

認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店
〒141-0031
東京都品川区西五反田2丁目14-10 五反田ハイム607号
（JR山手線 五反田駅 徒歩5分）

営業時間
10:00〜20:00（完全予約制）

WEBサイト
https://tokyo.cbt-mental.co.jp/

LINE（相談・ご予約）
https://lin.ee/26sKHRK8

お申込フォーム
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