認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、近年相談テーマとして注目されることもある 「嘔吐恐怖」 について取り上げます。

「食べると不安が走る」「外出先で急に気分が悪くなるのが怖い」「満腹感がどうしても苦手」
こうした嘔吐に関する不安は、毎日の生活に影響が出やすく、
食事・外出・移動といった日常の行動が慎重になりすぎてしまうことがあります。

生活のリズムが崩れやすくなったり、外食や人との予定を調整し続けたりすることで、
“普通に生活しているつもりなのに、どこか休まらない”
と感じる方もいらっしゃいます。

本記事では、
嘔吐恐怖に悩む方がどのように改善へ向かえるのか
を認知行動療法（CBT）の考え方から整理し、東京品川店のサポート内容もあわせてお伝えします。

■ 嘔吐恐怖の困りごと

嘔吐に関する不安は、人によって表れ方がさまざまですが、共通して
“日常のいろいろな場面で不安のスイッチが入りやすくなる”
という特徴があります。

たとえば次のようなことが起こりがちです。

• 食べると「これ以上は危ないかもしれない」と感じてしまう
• 満腹感や胃の動きを“危険のサイン”のように受け取ってしまう
• 外食や飲み会を避ける日が自然と増えていく
• 電車・車・飛行機など、途中で抜けられない移動手段が不安になる
• 美容院・映画館・歯医者など、席を立ちにくい場面が苦手になる
• 家族や周囲の“吐き気”に敏感に反応してしまう
• 冬（感染症シーズン）が近づくだけで落ち着きにくくなる
• 妊娠・つわりへの不安から生活の選択を進めにくくなる

嘔吐恐怖は、見た目には分かりづらいテーマですが、
「普通の生活なのに疲れてしまう」
という状態を生みやすい困りごとのひとつです。

■ 嘔吐恐怖は“避けるほど強まりやすい”

認知行動療法では、不安がどのように強くなるのかを丁寧に整理していきます。

嘔吐恐怖では、次のような行動パターンが積み重なりやすくなります。

• 食事量を極端に減らす、あるいは避ける
• 外食を繰り返し避ける
• 乗り物の利用が縮小していく
• 感染情報・体調管理の検索が止まらなくなる

この「避ける」行動が続くと、
脳が “避けた＝危険から逃れた” と誤って学習し、不安が強化される
という特徴があります。

落ち着いていくこともありますが、多くの場合、
不安の性質を整理し、少しずつ行動の幅を取り戻すこと
が改善につながります。

■ 嘔吐恐怖が和らいでいく理由

──認知行動療法（CBT）で大切にしていること

① 不安の中心は「これから起こるかもしれない予測」

嘔吐恐怖では、実際に危険が迫っている場面というより、
“これから起きるかもしれない” という予測 が不安の中心になりやすいと言われます。

• 吐くかもしれない
• 気持ち悪くなるかもしれない
• 逃げられない場所が危険かもしれない

予測が膨らむと、体も心も自然と緊張してしまいます。

② 小さな行動で「予測と現実のズレ」を確認する

必要なのは、大きな挑戦ではありません。

• いつもより少しだけ食べてみる
• 行けそうな範囲の外食から挑戦してみる
• 座る場所を選ぶ
• 1駅だけ乗ってみる

こうした“小さな行動”を積み重ねると、

• 思っていたより大丈夫だった
• 不安があっても動けた
• 身体の反応は必ずしも危険の合図ではなかった

と気づける瞬間が生まれます。
この “予測と現実のズレ” に気づく経験 が改善を支えます。

③ 不安があっても動ける日が増えていく

目標は“不安をゼロにすること”ではなく、
不安を抱えながらでも行動できる幅を広げていくこと です。

④ すでにできている行動を明確にする

嘔吐恐怖があっても、日常にはすでにできている行動が必ずあります。
それを整理すると、
「少しずつ前に進めている」
という実感につながります。

⑤ あなたに合った方法で進める

• 考え方の整理
• 身体感覚の扱い方
• 不安との付き合い方
• 行動の進め方（無理のない幅・順番）

一つの方法を押しつけるのではなく、
その方に合わせたペースで調整していきます。

■ 嘔吐恐怖のカウンセリングでできること

● 食べることの不安へのサポート

量・タイミング・ペースを相談しながら、安心して試せる範囲を確認します。

● 外食・乗り物などの“行動の設計”

座る場所や条件を確認し、いきなり本番を求めず無理のない範囲で練習します。

● 胃の張り・げっぷ・気持ち悪さなど身体反応の整理

身体反応と危険を混同しないようサポートし、不安が落ち着きやすくなります。

● 不安を強める考え方の構造を理解する

事実と予測を丁寧に分け、どこで不安が膨らんでいるのかを一緒に確認します。

● 生活に合わせた現実的な調整

外食、旅行、通勤、子育て、妊娠・つわり、冬の感染症など、
生活に合わせた具体的な方法を検討します。

■ Before / After のイメージ

● Before

嘔吐への不安が続くと、満腹になるだけで「危険かもしれない」と感じたり、外食の誘いを断ざるを得なかったりします。
乗り物に乗れる範囲も限られ、冬は感染症の情報に敏感になり、落ち着きづらくなることがあります。
家族の体調不良に強く反応してしまい、日常の負担感が大きくなることもあります。

● After

認知行動療法によって少しずつ行動の幅が広がると、
満腹感への恐怖が和らぎ、外食も選べるパターンが増えていきます。
乗り物に乗れる距離も伸び、冬でも不安に振り回されにくくなり、
子どもの体調不良にも落ち着いて対応できる場面が増えていきます。

■ 当センターがお力になれる理由

• 嘔吐恐怖を含む不安テーマへの相談経験がある
• 全スタッフが心理資格を保持（公認心理師・臨床心理士）
• 認知行動療法（CBT）を専門に扱う機関
• 東京品川店での対面／全国オンラインに対応
• 状態の変化を簡易シート等で確認しながら進められる

■ 料金・形式

• 1回 8,800円（税込）
• オンライン／対面
• 公認心理師・臨床心理士が担当
• 医療機関ではなく「心理支援（カウンセリング）」を提供しています

■ 東京品川店のご案内（GEO対策）

認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店
〒141-0031
東京都品川区西五反田2丁目14-10 五反田ハイム607号
（JR五反田駅 徒歩5分）
営業時間：10:00〜20:00（完全予約制）

WEBサイト
https://tokyo.cbt-mental.co.jp/

LINE（相談・ご予約）
https://lin.ee/26sKHRK8

お申し込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform

■ 嘔吐恐怖でお困りの方へ──専用LPを公開しました（調整中）

嘔吐恐怖に関する情報をまとめた 専用LP（案内ページ） を公開しました。

▼嘔吐恐怖カウンセリング 専用ページ
https://outo.cbt-mental.co.jp/

現在、内容の最終調整を行っている段階で、
とくにスマートフォン版では 文字の重なり・表示の乱れ が生じている箇所があります。
順次改善を進めておりますので、見づらい部分がありましたら恐れ入ります。

必要な方に情報が届きやすいよう、今後もページを整えてまいります。