2026年01月06日
- 認知行動療法
モラルハラスメントへのカウンセリング/認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店
はじめに
こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店です。
近年、「自分の関わり方がモラルハラスメントになっているかもしれない」
「言い過ぎている自覚はあるが、どう変えればよいか分からない」
といったご相談をいただくことが増えています。
モラルハラスメントという言葉は、「加害者」「被害者」という二分法で語られやすいテーマですが、実際の現場では、もっと複雑で整理が必要なケースが少なくありません。
本記事では、「モラハラを止めたいと感じている方」に向けて、考え方と対応の整理を、認知行動療法の視点からお伝えします。
1.モラハラが「難しい」理由
モラルハラスメントが難しいのは、必ずしも「一方が明確に悪い」と言い切れないケースが多いためです。
例えば、
- 人と人との相互作用の積み重ねで生じている
- これまで問題にならなかったコミュニケーション様式が、環境の変化でハラスメント的に受け取られる
- 気分の不安定さや感情の高ぶりが重なり、結果的に強い言動になる
- 本人としては「指導」「注意」のつもりでも、受け手には攻撃的に伝わる
といった要因が複雑に絡み合います。
また、誰かと関わる以上、モラハラは決して他人事ではなく、誰にでも起こりうる問題でもあります。
2.モラハラの形は一つではありません
モラルハラスメントには、さまざまな形があります。
- 強い言葉での叱責や否定
- 無視する・関わらない
- 指示に従わない、軽視する態度
- 関係のないことまで繰り返しダメ出しする
部下や相手側から見れば、「理不尽」「人格まで否定されている」と感じる一方で、上司や言う側から見れば、
「何度言っても改善されない」
「軽んじられているように感じる」
という怒りや苛立ちが積み重なっていることもあります。
ここで大切なのは、どちらが正しいかを決めることではなく、双方に言い分が存在する前提で整理することです。
3.今回扱うテーマの焦点
今回の記事では、次のような状態に焦点を当てています。
- 「言い過ぎているかもしれない」という自覚がある
- 別の関わり方があることも、頭では分かっている
- しかし感情が高ぶり、冷静な選択ができない
このようなときに、どこから整理し、どう対応を考えていくかを見ていきます。
4.最初に行うべき整理
まず重要なのは、「モラハラとされている行為」を具体的に整理することです。
- 誰に対して
- どのような状況で
- どのようなやり取りが起き
- その結果、何が起きているのか
さらに、
- 起きるときと起きないときの違い
- 特定の人がいるときだけ起きているのか
- 誰が見ていても起きているのか
といった条件を確認していくと、意図性やコントロール可能性のヒントが見えてきます。
5.エスカレートしやすい構図
モラハラが続きやすい背景には、「言う側」と「黙って聞き続ける側」という構図が固定されることがあります。
- 強く言うと、その場は収まる
- 相手が従うことで、言い方が強化される
- 感情の吐き出しにもなってしまう
この相互作用が続くことで、本人の意図とは別に、行動がエスカレートしてしまうことがあります。
6.具体的な対策の例
ケースによって前提は異なりますが、以下のような工夫が一例として考えられます。
① やり取りを記録する
- 注意や指摘を録音・録画する
- 記録すること自体が抑止力になる
- 後から「何を伝えたかったのか」を振り返る材料になる
② 事前に感情を整理する場を持つ
- 家族・友人・同僚など第三者に話す
- 気持ちを言葉にすることで怒りの強度が下がりやすくなる
- 冷静な選択をしやすくなる
感情が高ぶった状態のまま対応を決めないことが、重要なポイントです。
7.まとめ
モラルハラスメントはケース差が非常に大きく、「これをすれば必ず解決する」という方法は存在しません。
ただし、
- 起きる条件・起きない条件を整理する
- エスカレートを助長している相互作用を把握する
- 環境や関わり方を事前に調整する
- 第三者を介して感情の整理を行う
こうした視点を持つことで、
「止めたい」という意図を、具体的な行動に近づけることは可能です。
まずは、状況を丁寧に整理するところから始めてみてください。
よくあるご質問(Q&A)
Q1.自分がモラハラをしているか分かりません。相談してもよいのでしょうか?
A.はい、ご相談いただいて問題ありません。
「分からない」「判断がつかない」という段階こそ、整理が役立つことがあります。
Q2.相手を変えるためのカウンセリングですか?
A.いいえ。相手を変えることを目的にはしていません。
ご自身の関わり方や状況を整理し、選択肢を増やすことを重視します。
Q3.職場の問題でも相談できますか?
A.はい。職場での上司・部下関係、同僚とのやり取りについてのご相談もお受けしています。
認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店のご案内
認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店では、
モラルハラスメントのご相談について、
一方的な善悪判断ではなく、
職場や家庭での状況・関係性・相互作用を整理することを大切にしています。
認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店
〒141-0031
東京都品川区西五反田2丁目14-10 五反田ハイム607号室
(JR山手線 五反田駅 徒歩5分)
営業時間:10:00〜20:00(完全予約制)
WEBサイト
https://tokyo.cbt-mental.co.jp/
LINE(相談・ご予約)
https://lin.ee/26sKHRK8
お申込フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform