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うつ病とは何か?理解と対策の基本

うつ病は、多くの方が抱える深刻な心の問題です。日本国内だけでも約420万人もの人がうつ病に苦しんでおり、その中でも女性は男性の2倍ほどうつ病になりやすいと言われています。約15人に1人が一生のうちでうつ病になる可能性があるため、誰にとっても決して他人事ではありません。

うつ病は単一の原因で発生するものではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合って発症します。例えば、人間関係のトラブルや仕事上のストレスなどの環境要因、さらには疲労やホルモンバランスの乱れといった身体的要因が相互に影響し、うつ病を引き起こすことがあります。このような背景から、うつ病の治療や予防には、専門的な知識とアプローチが不可欠です。

うつ病の症状:身体と精神の二重苦

うつ病は、身体的および精神的な症状を伴う、気分障害の一種です。具体的には、不眠、頭痛、肩こり、腰痛、食欲不振や逆に食欲の増進、目まいや耳鳴り、生理不順、疲労感、さらには体重の減少や増加など、さまざまな身体症状が現れます。また、これらの身体症状に加え、気分の低下や意欲の喪失、思考力や集中力の低下、感情の起伏が激しくなることや、コミュニケーションが負担に感じることもあります。特に、自責感が強くなり、自分を責める気持ちが常に頭の中に渦巻くようになることも少なくありません。

これらの症状が複合的に現れるため、うつ病に罹患すると、日常生活を送ることが非常に困難になります。さらに、症状が長期間にわたると、生活の質が著しく低下し、社会的な孤立感が増す可能性も高まります。したがって、うつ病の症状を軽視せず、早期に適切な対応を取ることが重要です。

うつ病とカウンセリング:認知行動療法の効果

うつ病に対する治療法としては、薬物療法と精神療法が代表的です。中でも、認知行動療法(CBT)は、うつ病の治療において科学的に証明された効果を持つアプローチとして広く認識されています。

認知行動療法では、まず相談者の生活にどのような支障が出ているかを整理し、「考え方」と「行動」に注目して対策を講じていきます。たとえば、うつ病により「動いても無駄だ」という考え方が定着し、一日中ソファで過ごすような行動が続くことがあります。このような行動は、うつ病の悪化や維持につながるリスクが高いため、改善が必要です。

認知行動療法では、無理のない範囲で少しずつ行動を変えていくことを目指します。たとえば、散歩や日の光を浴びるといった行動を促し、それにより気分の改善を図ります。また、考え方が固定化している場合には、柔軟な思考ができるようサポートを行います。このようなプロセスを通じて、うつ病に対する適切な対処法を身につけ、症状の改善を図ることができるのです。

オンラインカウンセリングの利点と注意点

近年では、対面のカウンセリングに加えて、オンラインカウンセリングが広く利用されるようになっています。特に、外出が困難な状態にある方にとって、オンラインカウンセリングは非常に便利な選択肢です。自宅から出ることなく専門家と相談できるため、体調が悪い時や忙しい時でも利用しやすいという利点があります。

しかし、その一方で、オンラインカウンセリングには注意が必要です。例えば、外出機会が減少することで、活動量が低下し、結果としてうつ病の改善が遅れる可能性もあります。そのため、オンラインカウンセリングを選ぶ際には、どのような状況で利用するかを慎重に検討することが大切です。

認知行動療法カウンセリングセンターでは、うつ病に対して認知行動療法を取り入れたカウンセリングを実施しています。まずは無料相談を通じて、自分に合った治療法を見つけることをお勧めします。うつ病は適切な対応で改善が期待できる病気です。少しでも気になる症状がある場合は、早めの対処を心掛けてください。

認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店

https://tokyo.cbt-mental.co.jp/

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岡村優希

株式会社CBTメンタルサポート 代表取締役

認知行動療法カウンセリングセンター代表

公認心理師、臨床心理士、認定行動療法士

個人事業主として私設カウンセリングルームの運営を経て、株式会社CBTメンタルサポートを創業し、メンタルヘルス支援者向けのサービス事業を展開している。主宰しているオンラインコミュニティ『認知行動療法の学校』の会員数は約400名。

さらに、カウンセリングルームを全国に5店舗運営しており、全国展開を目指している。

◆執筆書籍

「臨床心理学 〈123(第21巻第3号)〉 問いからはじまる面接構造論 「枠」と「設定」へのまなざし」

金剛出版

「遠隔心理支援スキルガイド」 誠信書房

◆テレビ出演

読売テレビ「かんさい情報ネットten.」2024年7月4日

「あなたの味方!お役に立ちます」のコーナーに高所恐怖克服のための専門家として出演

◆雑誌掲載

「からだにいいこと」 2022年12月号、2023年2月号

◆近年の講演実績

2024年2月21日

広島大学医学部にて「セルフケアに役立つ認知行動療法入門」についての講師

2023年2月9日

NTT PARAVITA株式会社にて「認知行動療法」をテーマとした社内研修の講師

2022年7月6日

筑波大学医学医療系精神医学の勉強会で「パニック症の認知行動療法」についての講師

その他、学会発表多数

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