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 気分が落ち込んでいる際、必要以上に物事を考えすぎてしまうことはないでしょうか。過去に体験した嫌な出来事を繰り返し考えてしまう「反すう思考」に苦しんでいる人もいるかもしれません。いずれも湯水のように湧いてくる不快な思考を制御できないことによる苦しみという点において共通しています。思考の多くは「自動思考」と呼ばれ自分の意思とは関係なく自然に浮かんでくるのです。それでいて感情に影響するので厄介な存在でもあります。しかし人はなぜ、自分にとって不快な考えを長時間または繰り返し考えてしまうのでしょうか。実は不快な考えを取り除こうと必死になるがゆえにかえってその考えに囚われてしまっているのです。例えば、部屋の中にゴキブリが現れたとしましょう。そんな部屋にいても落ち着かないので、ゴキブリがどこにいるか部屋中を探します。その結果、ゴキブリを発見することができたとしても残念ながら捕まえることはできません。すぐにあなたの傍から離れてしまいます。この繰り返しにより長時間囚われその際には不快な気持ちでいっぱいになります。

 残念なことにゴキブリ同様、頭に浮かぶ考えは強制的に取り除いたりコントロールすることはできません。むしろ対処しようとすればするほど逆にその考えに囚われてしまうのです。ではどうすれば良いのでしょうか。いくつかの対処法をご紹介します。思考はあくまで思考でしかないのです。真実かのように囚われてしまうこともありますがあくまで可能性の一つに過ぎません。その可能性を追い続けることによって現実になってしまうのです。こころのゴキブリも現実ではないのです。自由に部屋中を動かしておいてあなたはあなたのやるべきことに注意を向けてみましょう。そんなこと出来たら苦労はしないと思われるかもしれません。それは当然です。それでもほんの少しの時間でも良いので別のことに注意を向けるようにしてみましょう。どうしても難しければ身体を動かしてみましょう。例えばスクワットをしながら悩み続けるのは至難の業です。サウナに行ってみるのも良いかもしれません。環境を変えることは注意を別の何かに向けるのに役立ちます。頭に浮かぶ思考はそのままにしつつ、注意をかえていくことによって気がつけば思考は過ぎ去ることもあるのです。

 上記のように「考え」と付き合うさまざまな方法を認知行動療法というカウンセリングで実践できます。あなたにあった方法を一緒に検討してみませんか。認知行動療法カウンセリングセンターでは、考えすぎや反すうなどの困りごとへの認知行動療法を実施しております。対面とオンラインでカウンセリングを実施しておりますので、まずはHPをご確認ください。

https://tokyo.cbt-mental.co.jp

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