2026年01月22日
- 認知行動療法
東京都におけるDV相談の特徴とDV再発防止カウンセリング/認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店
こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店です。
「怒りが抑えられず、つい強い言葉や態度になってしまう」
「DVだと分かっているが、誰にも相談できない」
「もう繰り返したくないのに、同じことをしてしまう」
東京都では、このような悩みを抱える方からのDVに関する相談が、毎年非常に多く寄せられています。
本記事では、東京都におけるDV相談の特徴を公的データをもとに整理し、DVを繰り返さないための認知行動療法カウンセリングについてご紹介します。
本記事は、DVに悩む加害者ご本人やそのご家族の方に向けて、冷静で事実に基づいた情報提供を目的としています。
東京都におけるDV相談件数の特徴
東京都の公表資料によると、
令和6年度(2024年度)のDV相談件数は55,813件と報告されています。
内訳を見ると、
- 都の配偶者暴力相談支援センター:7,926件
- 警視庁(警察):9,174件
- 区市町村の相談窓口:38,713件
となっており、区市町村レベルでの相談が非常に多いことが分かります。
東京都は全国最大の人口規模を持つ都市であり、相談件数の総数が多いこと自体は自然な側面もありますが、
同時に、
- 相談窓口が身近な場所に設置されている
- 行政・警察・支援機関の連携が進んでいる
- DVに関する情報にアクセスしやすい
といった「相談につながりやすい環境」が整っていることも背景にあると考えられています。
東京都で多いDVの内容と傾向
DVには、身体的DV・精神的DV・経済的DV・性的DVなど、さまざまな形態があります。
東京都の調査や内閣府の全国データからは、精神的DVが非常に高い割合を占めていることが明らかになっています。
全国調査では、DV相談の約7割に精神的DVが含まれていたと報告されています。
東京都の調査では、DV被害者の
- 約86%が精神的DVを経験
- 約81%が身体的DVを経験
しており、特に精神的DVとしては、
- 怒鳴る
- 脅す・威圧する
- 人格を否定する
- 見下すような言動
といった行為が多く挙げられています。
DVは「殴る・蹴る」といった身体的暴力だけではなく、言葉や態度による支配・威圧が長期間続くケースも少なくありません。
また、実際の相談では、身体的DVと精神的DV、経済的DVが重なって起きているケースも多いとされています。
都市部・東京都ならではの背景
東京都は、共働き世帯や核家族世帯が多い都市です。
その一方で、
- 長時間労働
- 通勤や生活コストによるストレス
- 人間関係の孤立
といった都市部特有の負荷も存在します。
その結果、
「外では我慢している分、家庭内で感情が爆発してしまう」
「パートナーに対してだけ強く当たってしまう」
といった相談が多く見られます。
ただし、DVは特定の職業や年齢層、家庭環境だけで起こるものではありません。
あらゆる立場・世代で起こり得る問題であり、「自分は関係ない」と思っているうちにエスカレートしてしまうケースもあります。
DVは「反省」だけでは止まりにくい
DV相談の中では、
「もう二度としないと誓ったのに、また同じことをしてしまった」
という声が多く聞かれます。
DVは、単なる性格や意志の弱さの問題ではなく、
- 特定の状況で感情が高ぶる
- いつもの考え方・反応に戻ってしまう
- 他の対処方法を知らない
といった行動や思考のパターンが関係していることが多いとされています。
架空ケースを通して見る:DV再発防止カウンセリングの進み方
ここでは、架空のケースを通して、
DV再発防止カウンセリングがどのように進むのかをご紹介します。
ケース:30代男性・会社員
パートナーとの言い合いの中で、
怒鳴る、机を叩く、威圧的な態度を取ってしまうことが続いている。
身体的な暴力はないものの、
「怖い」「一緒にいるのがつらい」と言われ、
このままでは関係が壊れてしまうのではないかと感じて来談。
① 最初に行うのは「事実の整理」
カウンセリングの最初に行うのは、
「なぜDVをしたのか」を問い詰めることではありません。
- どんな場面で
- 何が起き
- 実際にどんな言動が出たのか
という出来事を一緒に整理していきます。
このケースでは、 仕事で強いプレッシャーがかかった日の夜、 帰宅後の些細な指摘をきっかけに感情が高まりやすい、 という共通点が見えてきました。
② 感情より先に「そのときの考え」に目を向ける
次に確認するのは、 怒りの強さそのものではなく、 その瞬間に浮かんでいた考えです。
この方の場合、
- 「これ以上言われたら耐えられない」
- 「ここで引いたらなめられる」
といった受け取り方が、
瞬間的に浮かんでいることが分かりました。
カウンセリングでは、
それが正しいか間違っているかを判断するのではなく、
他の受け取り方はなかったかを一緒に検討します。
③ DV以外の選択肢を具体的に増やす
多くの方は、 「怒鳴る」か「我慢する」か、 この二択しか持てなくなっています。
このケースでは、
- 一度その場を離れる
- すぐに結論を出さず時間を置く
- 感情が高まっていることを短く伝える
など、実際に使える行動を一つずつ考えていきました。
理想的な対応ではなく、「この人が現実的にできそうか」を重視します。
④ 「変われる感覚」を積み重ねる
カウンセリングを積み重ねる事で
- 少し止まれた
- 以前より被害が小さくなった
- 自分で気づけた
といった小さな変化を言語化し、「自分は別の行動を選べる」という感覚を育てていきます。そうする事でDVの再発防止に向かっていきます。
よくあるご質問
Q. 警察や行政が関わったことがありますが相談できますか?
A. はい、可能です。これまでの経緯も含めて丁寧にお話を伺います。
Q. 家族に知られずに通えますか?
A. 完全予約制・個室対応のため、プライバシーには十分配慮しています。
Q. 「DV加害者」と名乗ることに抵抗があります。
A. 無理に名乗る必要はありません。「繰り返したくない」という気持ちを大切に支援します。
認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店のご案内
認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店
住所
〒141-0031
東京都品川区西五反田2丁目14-10
五反田ハイム607号室
(JR山手線 五反田駅 徒歩5分)
営業時間
10:00〜20:00(完全予約制)
公式サイト
https://tokyo.cbt-mental.co.jp/
お申込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform
最後に
東京都のDV相談件数が示すように、DVに悩んでいる方は決して少なくありません。
「変わりたい」「もう繰り返したくない」と感じていること自体が、大切な一歩です。
東京でDVの問題に悩んでいる方は、どうぞ一度ご相談ください。
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