2025年10月14日
- 認知行動療法
東京品川で限局性不安症へのカウンセリング

特定の場面や対象を前にすると、強い恐怖や不安を感じてしまう——。
「限局性不安症」と呼ばれる状態は、生活の中で少なくない方が経験するものです。
今回は、限局性不安症にお悩みの方へ向けて、認知行動療法(CBT)の視点を取り入れたカウンセリングについてご紹介します。
こんにちは。
認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店です。
私たちは、心の不調や不安に向き合う方々が、自分らしいペースで一歩ずつ進めるようサポートを行っています。
本日のテーマは「限局性不安症へのカウンセリング」です。
限局性不安症とは
限局性不安症とは、特定の対象や状況に対して強い恐怖や不安を感じ、その場面を避けるようになる状態を指します。
たとえば、
- 高い場所(高所)
- 血液や注射
- 動物(犬・猫など)
- 閉ざされた空間(エレベーターや飛行機など)
- 人前で話す場面(発表・スピーチなど)
といった状況が挙げられます。
避けることで一時的には安心できますが、長期的には「怖いものは避けなければならない」という学習が強化され、
不安がより根深くなっていくことがあります。
認知行動療法(CBT)の視点からみる不安
認知行動療法では、不安そのものを「なくす」ことを目標にはしません。
むしろ、「不安とどう向き合い、行動を広げていくか」という視点を重視します。
たとえば、
- 「怖い」と感じるのは自然な反応であることを理解する
- 不安を避けることで安心が強化されている仕組みに気づく
- 不安があっても行動できる経験を少しずつ積み重ねる
といった考え方を土台に、カウンセリングでは一人ひとりに合った進め方を考えていきます。
カウンセリングの進め方
当センターでは、まず丁寧なヒアリングから始めます。
どんな場面で不安が起きるのか、どんな時に体が反応するのかなどを一緒に整理していきます。
その上で、認知行動療法に基づいた心理教育や、
安全に試せる場で少しずつ行動の練習を重ねるサポートを行い、
「不安があっても行動できる」方向へ支援します。
進行の一例
- 現在の困りごとや生活の影響を整理
- 不安が生じる場面・考え・身体反応を理解
- 不安があっても行動できる計画を立てる
- 小さな成功体験を積み重ね、自信を取り戻す
不安を感じやすい方は、「頭で分かっていても体がついてこない」と感じることが少なくありません。
そのため、感情・思考・行動のバランスを整える支援を大切にしています。
限局性不安症に見られる特徴的なパターン
限局性不安症といっても、その表れ方は人によってさまざまです。
たとえば、高い場所に立ったときに足がすくむ方もいれば、
同じ場面で胸がドキドキしたり、息がしづらくなったりする方もいます。
また、動物や乗り物、閉ざされた空間など、特定の状況を前にすると体が強く反応する場合もあります。
こうした反応は、体が危険を察知して身を守ろうとする自然な防御反応であり、
「おかしいこと」でも「弱いこと」でもありません。
カウンセリングでは、これらの反応を一緒に整理しながら、
不安を感じても落ち着いて過ごせる方法を見つけていきます。
呼吸を整えたり、体の力を少し抜いたりといった練習を重ねることで、
「不安があっても行動できる」感覚を育てていきます。
カウンセリングで大切にしていること
- 安心して話せる環境
不安や怖さは人によって違い、恥ずかしさを伴うこともあります。
評価や否定のない空間で、ゆっくりお話しいただけます。 - ペースに合わせた進行
「急に克服しよう」と焦る必要はありません。
その方の状況や体調に合わせて、一緒にペースを考えます。 - 再発防止ではなく“再挑戦支援”
一度できるようになったことが再び怖くなっても大丈夫。
繰り返し向き合う中で、柔軟に対応する力を育てていきます。
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 限局性不安症は誰でも相談していいものですか?
A1. はい。医療機関に通っている方だけでなく、「少し気になる」「日常生活に支障を感じる」といった段階でもご相談いただけます。
Q2. カウンセリングはどのくらいの期間で効果が出ますか?
A2. 不安の内容や進め方によって異なります。数回で変化を感じる方もいれば、じっくり時間をかけて取り組む方もいます。大切なのは、焦らず自分のペースで進むことです。
Q3. どんなタイミングで相談すればいいですか?
A3. 「日常生活で避けている場面が増えてきた」「緊張で行動をためらうことがある」など、少しでも困りごとを感じた段階でご相談いただけます。
早い段階で気持ちを整理することで、無理なく向き合うきっかけを作ることができます。
カウンセリングを検討される方へ
不安を感じる場面を避けることは、一時的な安心をもたらしますが、
その裏側で「できること」が少しずつ狭まっていくこともあります。
限局性不安症に向き合うカウンセリングは、
「怖さをなくす」よりも、「怖さを持ったままでも行動できる自分になる」ためのサポートです。
もし東京品川で安心して相談できる場所を探している方は、
私たち認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店へお気軽にご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
📍 認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店
住所:〒141-0031 東京都品川区西五反田2丁目14-10 五反田ハイム607号
アクセス:JR山手線 五反田駅 徒歩5分
営業時間:10:00〜20:00(完全予約制)
🔗 予約フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelm3nMBwOyvwnkhrkihe-APBzNTll2NL4fsPB6b6hHMzC8GA/viewform
💬 LINEでのお問い合わせ:https://lin.ee/26sKHRK8
🌐 Webサイト:https://tokyo.cbt-mental.co.jp/
まとめ
限局性不安症におけるカウンセリングは、「不安を消す」ことではなく、
「不安とともに生きる力を育てる」取り組みです。
認知行動療法の考え方を取り入れながら、自分の感情や身体反応を理解し、
怖さに振り回されない日常を取り戻していきましょう。
東京品川という地域で、皆さまが安心して心の相談ができる場として、
私たちは一人ひとりに寄り添いながらサポートを続けてまいります。