2024年04月27日
- 認知行動療法
大人のADHDの理解と対応
大人のADHDによくある困りごとに対してどのように理解し、カウンセリングで対応していくのかについての研修が認知行動療法カウンセリングセンターを運営している株式会社CBTメンタルサポート主催でオンラインで行われました。
講師はADHDに関する書籍も執筆されている中島美鈴先生。今回はこの「対人援助職のための 成人期のADHDの認知行動療法セミナー」の進行役として一番近くで講義を聞かせて頂いた認知行動療法カウンセリングセンターのスタッフとして自分なりに理解したことを中心に紹介致します。
まずは、大人のADHDによくある困りごとについて自分なりに理解したことを述べます。
そもそもADHDには「不注意」、「多動性」、「衝動性」という三つの傾向がみられるのが特徴らしいです。
子供の頃にはその3つの特徴が顕著に現れがちであるが、成長過程で改善されていく事も多いらしいです。しかし、三つの傾向の内「不注意」は大人になっても残ってしまう事が多く、それに起因する困りごとが多いとの事です。
例えば忘れ物をしたり、集中力が続かなかったり、物をよく失くしたり、仕事やプライベートでのケアレスミスも頻繁に起こったりといった事で、職場やプライベートでの人間関係などがこじれる事もあり、様々な生きづらさを抱える事があるようです。
それではどのように対応していけば良いのでしょうか?
今回のセミナーで紹介された大人のADHDへのカウンセリングの際にまず、大切にされていたのが大人のADHDを抱えているクライエントさんの強みを発見する事です。これは、今後のカウンセリングに対するモチベーションを上げるためにもクライエントさん本人が気付けていない自身の強み、良さを発見する事で、カウンセリングをする目的としてADHDを単純に克服するというだけではなく、クライエントさんの良さを発揮できるような生き方が出来る様にするという事が目的とされていました。これにより、クライエントさんのモチベーションを上げてよりカウンセリングの効果を発揮しやすくするという事です。
そして、その後の具体的な手法としては心理教育としてADHDがどういったものなのかという事をクライエントさんに分かり安く説明し、クライエントさんの抱える具体的な困りごとについての対応法を考えます。
例えば集中力が続かないという困りごとに対しては、我慢する力が弱いと考え、我慢する力というのは増えないからその人の周りの環境を調整する事で、集中を阻害するもの(誘惑するもの)を排除するといったやり方や、よく遅刻する人に対しては、次の行動を起こす為にタイマーを活用するなどのやり方等があるとの事です。なお、これらは、困りごとが同じだとしても、その人によって合う合わないがあるため、何でもかんでもそれをすれば良いという事でも無い。
といったように、ここに掲載した対応法はセミナーの中のごく一部となりますが、もっと他の内容も気になるという方もいらっしゃる事でしょう。
そんなあなたに朗報です。当セミナーは5月20日まで募集しているので、ご興味のある方は是非ご応募ください。応募先リンクは末尾に掲載しております。
また、今回登壇してくださった中島先生は6月に大人のADHDについて更に詳しい内容で1.5日間というみっちりと対面で研修会を開催するので、更に大人のADHDについての学びを深めたい方は、是非ご参加ください。こちらも詳細は末尾にてお知らせいたします。
勿論ADHDに対するカウンセリングは認知行動療法カウンセリングセンターでもお受けしております。今回は大人のADHDに関するお話をしましたが、子供のADHDも受けて頂けます。事前無料相談もございますので、ご自身やご家族のADHDでお困りの方は是非ご活用ください。
認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店
https://tokyo.cbt-mental.co.jp
▼本コラムで紹介したセミナー▼
▼6月に行われる1.5日間の大人のADHDセミナー▼
一覧に戻る