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〜繰り返さないための一歩を共に考える〜

露出行為に悩む方、あるいはその家族の方へ。本記事では、認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店が行っている露出行為に関するカウンセリングの実際についてご紹介します。私たちは「変わりたい」と願う方のために、非難や糾弾ではなく、再び繰り返さないための対話と理解を大切にした支援を行っています。


■ 露出行為とは何か

露出行為は、公共の場などで意図的に身体の一部を見せる行動であり、法的にも処罰の対象となる行為です。行為自体が問題であることはもちろんですが、その背景にはさまざまな要因が複雑に絡み合っています。

・強い衝動を自分で抑えきれない
・孤独感やストレスへの対処手段になっている
・性的な関心の偏りがある
・「誰にも迷惑はかけていない」という思い込み

こうした要素が重なり、繰り返してしまうという方も少なくありません。


■ まず行うのは「どのような経緯で繰り返してしまったのか」を知ること

露出行為を繰り返す背景には、本人なりの考え方や感情、過去の体験などが影響しています。そのため、支援の第一歩は「何がきっかけだったのか」「そのとき、どんなことを考えていたのか」「その後どんな気持ちになったのか」などを丁寧に聞き取ることから始まります。

このプロセスでは、過去の行動を「責める」のではなく、「どういう流れで行動が起きたのか」を共に見ていく姿勢が大切です。
例えば次のような流れで整理します。

  1. どんな状況で衝動が高まったか
  2. どのような考え方が行動につながったか
  3. そのときの気持ちや身体の反応
  4. 行動に至るまでに取った準備や周囲の確認
  5. 実際の行為
  6. その後の気持ち、行動

このように順を追って整理することで、「なぜそのような行動が起きたのか」を本人自身が理解できるようになっていきます。


■ 露出行為を繰り返さないために必要なこと

行動の背景を把握した上で、次に取り組むのは「どうすれば繰り返さずに済むか」の検討です。これには以下のような視点が含まれます。

● 衝動への対処法

「見たい」「やりたい」といった感情が高まったときに、すぐに行動に移さないようにする方法を一緒に考えます。例えば、「その場を離れる」「別の行動に切り替える」などの対処行動を、具体的な状況に応じて準備します。

● 危険な場面を避ける工夫

露出行為が起こりやすい場所や時間帯、感情状態を特定し、それらに近づかないようにする行動計画も重要です。

● 日常生活の安定化

不規則な生活リズムや孤立感、不安定な人間関係は、再発リスクを高める要因になりやすいと言われています。安定した生活リズムを保つことや、安心できる人間関係の中に身を置くことも重要な支援の一部です。

● 「自分の行動を理解してくれる人」との関係

周囲に「話せる人」「頼れる人」がいるだけで、再発のリスクを下げることができます。私たちは必要に応じて、家族との関わり方や支援者とのつながりについても支援します。


■ 再発を防ぐための見守りと継続的な関わり

カウンセリングでは、一定期間の支援が終わった後も定期的な連絡や面談を通じて、孤立しない環境を整えるようにしています。

特に露出行為のように、ちょっとした気のゆるみや衝動で再発するリスクがある場合には、「調子が悪くなる前に気づける」習慣をつけることが重要です。

たとえば、
・ストレスがたまってきている
・人との関わりが減ってきた
・睡眠や食事が乱れている

こういったサインに早めに気づき、あらかじめ考えておいた行動(例えば「相談する」「外出を控える」など)をとれるようにしておくことがポイントになります。


■ 最後に

露出行為に対するカウンセリングは、「もう二度と繰り返したくない」という気持ちを持つ方の味方です。

一人ひとり、抱えている背景や今の状況は違います。だからこそ私たちは、画一的なアドバイスではなく、その人自身の現実に寄り添った支援を行っています。

「相談しても大丈夫だろうか」「怒られたり、否定されたりしないだろうか」――そんな不安を抱えたまま、ひとりで悩み続けてしまう方も多いのが現実です。

認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店では、否定や指導ではなく、「どのようにして今後の人生を歩んでいくか」を一緒に考える時間を提供しています。もしお困りのことがありましたら、どうか一度ご相談ください。


認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店

https://tokyo.cbt-mental.co.jp/

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