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こんにちは、認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店です。

本日のテーマは「視線恐怖」です。

「視線が怖い」
「見られている気がする」
「相手の表情や目つきが気になって頭が真っ白になる」

こうした悩みは、視線恐怖と呼ばれ、 日常生活や仕事、学校に深刻な影響を及ぼします。

視線恐怖は「性格」や「気にしすぎ」ではありません。
脳と身体が“見られる状況”を危険だと誤って覚えてしまっている状態です。


■ なぜ「視線」がこれほど怖くなるのか?

視線恐怖の背景には、いくつかの心理メカニズムが働いています。


①他者評価を気にする

視線を感じた瞬間、頭の中に次のような予測が自動的に現れることがあります。

根拠がなくても、否定的な想像が先に浮かぶことが特徴です。

これが繰り返されると、視線そのものが“危険な刺激”として学習されます。


② “恥の感情”が強く働き、自己注目が高まる

視線恐怖では、
「自分がどう見られているか」への意識が過度に強まることがあります。

この「内側への注意(自己注目)」が高まるほど、
周囲への注意が薄れ、緊張や不安はさらに強くなります。


③ 身体反応が“本当に危険だ”と錯覚させる

視線を感じたときに起こる身体反応──

これらがそのまま、
「やっぱり危険なんだ」という確信を強める材料になってしまいます。

本来は不安に伴う自然な反応ですが、
視線恐怖ではこれを“危険の証拠”として誤った学習がされます。


④ 視線を避けるほど“不安が強まる”仕組み

視線が怖いと、次のような行動が増えます。

これらはその瞬間の不安を和らげますが、
脳は 「視線を避けた=本当に危ないから避けた」 と学習します。

その結果、
視線に対する恐怖は弱まるどころか、より強く固定化されていきます。


■ 悪循環を断ち切るために

視線恐怖は、適切な整理を進めることで改善を目指すことができます。

認知行動療法(CBT)では、次のように進めていきます。


① “事実”と“解釈”を切り分ける

貴社でも大切にされているポイントですが、
まず 「実際に起きたこと(事実)」と「浮かんだ予測(解釈)」を分ける ことから始めます。

例:

混ざっていたものを整理するだけでも、
状況の見え方が徐々に変わり始めます。


② 自動的に浮かぶ“否定的予測”を整理する

視線恐怖では、否定的な予測が極めて素早く現れます。
これを丁寧に整理することで、
何が不安を強めているのか
が見えてきます。


③ “安全行動”を見つけ、少しずつ調整する

安全行動の例:

安全行動は悪い習慣ではありません。
しかし、不要なものがある場合、
負担の少ない範囲から調整していくことで不安が弱まります。


④ “不安があっても出来た”という経験をつくる

いきなり視線をしっかり合わせる必要はありません。
大切なのは、「不安があっても、怖いままでも、不快な感覚があったままでも、行動出来た」という経験を少しずつ積むことです。

例:

“うまくやる”ことより、
「不快な感覚が残った状態で行動できた」ことが改善の鍵です。


■ 一人で抱える必要はありません

視線恐怖は、
放置して自然に消えていくものではありません。

しかし、 適切に整理を進めれば改善を目指すことができます。

「生活や仕事に影響が出てきた」
「以前よりも悪化している」
と感じる段階は、まさに相談のタイミングです。


■ ご相談をご希望の方へ(東京品川店)

認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店では、
視線恐怖・対人不安のご相談を 対面・オンラインの両方で対応しております。
五反田駅から徒歩圏内の静かな個室空間で、
「現在の状況」「改善へのステップ」を
丁寧にご一緒に整理させていただきます。

【東京品川店のご案内】
認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店
〒141-0031
東京都品川区西五反田2丁目14-10 五反田ハイム607号
(JR山手線 五反田駅 徒歩5分)

営業時間
10:00〜20:00(完全予約制)

WEBサイト
https://tokyo.cbt-mental.co.jp/

LINE(相談・ご予約)
https://lin.ee/26sKHRK8

お申込フォーム
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