2025年11月24日
- 認知行動療法
東京品川で注射恐怖へのカウンセリング
こんにちは、認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店です。
本日のテーマは「注射恐怖」についてです。
注射や針を見ると、緊張したり身体がすくんだりすることは、決して珍しいことではありません。多くの方は、針という「鋭いもの」に対して慎重になる傾向があり、それは元々の防御反応とも考えられます。
ただし、
- 注射の場面に行けない
- 予約を入れても直前でキャンセルしてしまう
- 注射という言葉を聞くだけでも強く緊張する
- 健康診断や医療的な手続きが億劫になってしまう
こうした状況が積み重なると、「困りごと」として扱う必要が出てきます。
東京品川で注射恐怖にお困りの方に向けて、認知行動療法ではどのように整理していくのかを丁寧に紹介していきます。
1. 注射が怖くなる仕組みをやさしく整理する
注射恐怖は「その場を避けたくなる強い反応」が繰り返されることで、次第に“近づくだけで緊張する”状態につながることがあります。
例えば、
- 過去にとても怖い思いをした
- 針を見るだけで「身体が固まる」体験が続いた
- 注射に関する言葉や映像を避け続けてきた
このような経験があると、「注射」そのものだけではなく、
- 病院
- 白衣
- 血圧計
- 医療っぽい匂い
- 採血の案内文
- 針に関する言葉
まで緊張の対象が広がっていくことがあります。
この広がりが続くと「何が怖いのか自分でうまく説明できない」という状態になりやすく、それがさらに避けやすさを強めることがあります。
2. 認知行動療法(CBT)で大切にしている視点
注射恐怖に対するカウンセリングでは、次のようなポイントを大切にしています。
① “状況”と“反応”を整理する
状況とは、実際に起きた事実のみを扱います。
例:
- 「採血室に入った」
- 「名前を呼ばれた」
- 「腕をまくった」
同時に、そのときに起きた反応を分けて整理します。
- 身体の反応
- 浮かんだ考え
- 行動(避けた/固まった など)
この仕分けができるようになるだけでも、自分の反応を客観的に理解しやすくなります。
② “怖さの階層表”をつくる
注射にまつわる場面を、段階ごとに整理します。
例としては、
- 注射の単語を見る
- 注射器のイラストを見る
- 採血室の前まで行く
- 腕をまくる
…などのように、一気に挑むのではなく、小さな階段を踏むように整理します。
※怖さの階層表は専門家と一緒に作ることが一般的です。
無理な挑戦をする必要はありません。
③ 身体の反応を整える練習
注射が怖いとき、
- 呼吸が浅くなる
- 身体が固くなる
このような“身体の反応”が先に強まることがあります。
そのため、身体のコントロール方法を練習することで、場面に近づいたときにも落ち着いた状態を保ちやすくなります。
④ 想像しやすい“安全な練習方法”を一緒に考える
「急に注射そのものに向き合う」必要はありません。
言葉・写真・道具のイメージなど、取り組みやすい方法を一緒に探していきます。
避け続けてきたものにも、少しずつ触れていける方法を一緒に作っていくのが認知行動療法の特徴です。
3. 注射恐怖による“困りごとの一例”
- 「注射=危険」という感覚が強く残っている
- 注射の話が出るだけでその場から逃げたくなる
- 注射の単語を見るだけで緊張する
- 健康診断の時期になると憂うつになる
- 医療従事者だが注射の場面だけ苦手
いずれも“その人が弱いからではなく、経験の重なりで自然に身についた反応”として理解することがとても大切です。
4. カウンセリングの流れ(東京品川店の場合)
Step 1:お話を伺う
まずは現在の困りごとを丁寧にお聞きします。
注射の場面に関することだけでなく、生活全体の中でどのように影響しているのかも整理します。
Step 2:状況の整理と方向性の確認
「実際にどんな場面で困るのか」「どこから取り組むと無理がないか」を一緒に考えます。
Step 3:小さなステップづくり
負担の少ないところから順に、取り組みやすい方法を作ります。
例:言葉 → 写真 → 道具 → 場所の雰囲気 → より近い状況 など。
Step 4:実践を少しずつ進める
あくまで本人のペースを尊重し、急ぐことはありません。
「できた経験」を積み重ねることを重視します。
5. 注射恐怖のカウンセリングは、こんな方におすすめ
- 注射を避け続けてきた
- 健康診断や採血で困っている
- 注射に関する言葉を見るのもつらい
- 医療従事者だが注射場面だけが負担
- 自分の反応を整理したい
不安や恐怖があるのは自然なことです。
その上で日常生活に支障が出るほどの負担がある場合、カウンセリングが役立つことがあります。
Q&A
Q1. 注射恐怖は“気合”で克服できますか?
気合で乗り切ろうとすると、かえって緊張が強まることがあります。
カウンセリングでは、少しずつ整理して「無理なくできるペース」を一緒に探していきます。
Q2. 注射そのものに向き合う必要がありますか?
最初から向き合う必要はなく、段階を調整しながら少しずつ取り組みます。
言葉・写真・イメージなど、取り組みやすいところからスタートする方が一般的です。
Q3. 何回くらい通えば良いですか?
回数は人によって差があります。
当センターでは「ペースは1〜3週に1回」で通われる方が少なくありません。
無理のない頻度で進めることを大切にしています。
▼ 東京・品川エリアで注射恐怖にお悩みの方へ
認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店では、
“落ち着いて話せる空間” と “その方のペースに合わせた小さな一歩” を大切にしています。
注射に対して身構えてしまうのは自然なことですが、その反応が強くなりすぎると、健康管理や仕事に影響することもあります。
当センターでは、怖さを無理に消そうとするのではなく、
“緊張との付き合い方を整える” という考え方でサポートを行っています。
「注射の場面がつらい」「このままだと困る」
そう感じられたタイミングが、相談のしどきかもしれません。
【東京品川店のご案内】
認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店
〒141-0031
東京都品川区西五反田2丁目14-10 五反田ハイム607号
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営業時間
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