こんにちは。認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店のスタッフです。日常生活の中で、気分が沈んだり、物事に対してやる気が出なかったりと、心の重さを感じることはありませんか？「自分だけがこんな気持ちになっているのでは」と感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、これは決して特別なことではなく、多くの方が同じような悩みを抱えています。

今回は、「うつ」に悩む方へのカウンセリングについてお話します。このブログが、少しでもあなたの心を軽くするきっかけになれば幸いです。

うつとは？

まず、「うつ」とはどのような状態かを簡単にご説明します。うつの主な特徴として、次のような症状が挙げられます。

• 長期間にわたる気分の落ち込み
• 楽しいと感じることができない
• 集中力の低下
• 睡眠の問題（過眠または不眠）
• 食欲の変化（過食または食欲不振）
• 疲労感やエネルギーの低下

これらの状態が続くと、仕事や家族との関係、日常生活に支障をきたすことがあります。さらに、時には「自分には価値がない」と感じたり、未来に対して悲観的になることもあります。

うつの原因は複雑で、一つの要因だけが引き金になることは少なく、多くの場合、以下のような複数の要因が絡み合っています。

• ストレスや大きな生活の変化（職場の環境変化、人間関係の問題など）
• 身体的な健康状態やホルモンの変化
• 遺伝的な傾向や家族歴
• 過去の経験や心の傷

これらの要因が絡むことで、心と体が疲弊し、うつの状態へとつながることがあります。

認知行動療法とは？

認知行動療法（CBT）は、うつをはじめとする心の悩みに有効とされているカウンセリングの方法です。このアプローチでは、日常生活の中で「考え方」と「行動」の両方に焦点を当て、少しずつ生活の中での困りごとを改善していきます。

たとえば、「何をやっても失敗する」という考え方に対して、その根拠を一緒に確認し、新しい視点を見つけるお手伝いをします。

さらに、CBTでは「行動活性化」という方法を活用します。これは、日常生活の中で少しずつ活動を増やすことで、気分を持ち直す効果が期待できるアプローチです。たとえば、毎日決まった時間に散歩をする、好きだった趣味を再開するなど、簡単で実行しやすい行動から始めることが大切です。活動量が増えることで「達成感」や「楽しさ」を感じられるようになり、少しずつ前向きな気持ちを取り戻せる可能性があります。

カウンセリングの進め方

認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店では、クライエントの方とともに、個々の状況やニーズに合わせたカウンセリングを進めています。その基本的な流れをご紹介します。

1. 初回相談

最初のセッションでは、現在の状況や悩みを丁寧にお聞きします。この段階では、何を話すべきか悩む必要はありません。安心してお話しいただける雰囲気作りを心掛けています。

2. 目標設定

お話を伺った上で、「どのような状態を目指したいのか」を一緒に考えます。例えば、「趣味をもう一度楽しめるようになりたい」や「夜ぐっすり眠れるようになりたい」など、小さな目標から始めることが多いです。

3. 実践的な方法の学びと取り組み

カウンセリングでは、以下のような方法を取り入れながら、気持ちを軽くするお手伝いをします。

• 考え方のパターンを見直す方法：日常生活でうつ症状の時に感じている考え方とは別の視点を増やします。
• 行動活性化：少しずつ活動量を増やす事で出来る事を増やし、うつ症状の改善を図ります。
• 問題解決スキル：日常生活で直面する課題を整理し、対応する力を養います。

4. 振り返りと調整

定期的にカウンセリングの進捗を振り返り、必要に応じて方向性を調整します。クライエントの状況や目標に合わせて柔軟に進めることで、無理なく進行できます。

最後に

「うつ」による気分の落ち込みは、少しずつ改善することができます。「うつ」でお悩みの方は、ぜひ一度認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店ご相談ください。私たちは、クライエント一人ひとりに寄り添い、より良い生活へのお手伝いを全力でサポートいたします。

認知行動療法カウンセリングセンター東京品川店

https://tokyo.cbt-mental.co.jp/

——筆者情報——

岡村優希

株式会社CBTメンタルサポート 代表取締役

認知行動療法カウンセリングセンター代表

公認心理師、臨床心理士、認定行動療法士

個人事業主として私設カウンセリングルームの運営を経て、株式会社CBTメンタルサポートを創業し、メンタルヘルス支援者向けのサービス事業を展開している。主宰しているオンラインコミュニティ『認知行動療法の学校』の会員数は約400名。

さらに、カウンセリングルームを全国に5店舗運営しており、全国展開を目指している。

◆執筆書籍

「臨床心理学 〈１２３（第２１巻第３号）〉 問いからはじまる面接構造論 「枠」と「設定」へのまなざし」金剛出版

「遠隔心理支援スキルガイド」 誠信書房

◆テレビ出演

読売テレビ「かんさい情報ネットten.」2024年7月4日

「あなたの味方！お役に立ちます」のコーナーに高所恐怖克服のための専門家として出演

◆雑誌掲載

「からだにいいこと」 2022年12月号、2023年2月号

◆近年の講演実績

2024年2月21日

広島大学医学部にて「セルフケアに役立つ認知行動療法入門」についての講師

2023年2月9日

NTT PARAVITA株式会社にて「認知行動療法」をテーマとした社内研修の講師

2022年7月6日

筑波大学医学医療系精神医学の勉強会で「パニック症の認知行動療法」についての講師

その他、学会発表多数